介護は人と人が密接に関わる仕事

やりがいが大きい

自分だけで生活を送ることが困難になった高齢者や障害者の方々をサポートする介護の仕事は、人の役に立っているという感覚を直接感じられます。人間同士が密にコミュニケーションをとる仕事なので、時にはうまくいかないこともあるでしょう。しかし、表情が暗い利用者に対して諦めるのではなく何度も粘り強く話しかけて関わりを持っていくことで、徐々に心を開いてくれるかもしれません。今まで心を閉ざしていた利用者がこちらに関心を示してくれる瞬間というのはまさに人の心と心が通い合った瞬間であり、こういった貴重な体験を介護職は何度も経験することができます。これが大きなやりがいとなり介護職を続けている人が大勢います。

多くの学びがある

介護の仕事は毎日変化します。というのも、サービスの対象となるのは人であり、サービスを提供するのも人であるためです。人間というのは常に変化を続ける生き物です。その都度体調や心情は変化していきます。そのため、機械的に毎回同じ対応をしても意味がないのです。利用者ごとに通ってきた人生は違います。そのため、性格や価値観、考え方などは誰一人として同じではないということを忘れないようにしましょう。もちろん、業務を遂行するうえで必要な、ある程度のマニュアルは存在します。しかし、マニュアルの範囲内ですべての対応が可能なわけではありません。「この利用者にはどのようにコミュニケーションをとればいいのか」といった視点を持ち続けましょう。介護の仕事には正解がありませんので、常に新しい方法を考えつつ、目の前の利用者やそのご家族にとってなにが最善なのかを探していきましょう。それには発想の柔軟性だけではなく、忍耐力の強さが求められます。
高齢者の中には、自分よりも若い介護職員との交流を楽しみにしている人が多いです。笑顔で接してくれる利用者と過ごす時間は心が温まります。介護のプロとしてだけではなく、一人の人間としても多くの学びを得られるでしょう。これまでに様々な経験をしてきた利用者からのお話は自身のこれからの人生に役立つことばかりです。これだけの魅力がある仕事ですから、世間一般にある介護職はつらいというイメージに負けず、誠心誠意取り組んでいってください。