新しい視点で介護のイメージが変わる?

固定概念を捨ててプロの介護士になる!

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あらゆる角度から考える

介護のイメージを変える新しい視点

介護のイメージを変える新しい視点 ここでは、介護に対するイメージを変える新しい視点として、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)や車いすDJについて紹介していきます。どちらも介護のイメージを一転する考え方やアートであり、これらを知ることで介護に対してポジティブなイメージを持つ人も増えるのではないでしょうか。

ICF

ICF(国際生活機能分類)は2001年からWHO(世界保健機構)によって採択された考え方で、正式には「生活機能・障害・健康の国際分類」と記されます。ICFでは、「健康状態」「心身機能・構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」といった要素を1500項目に細かく分解したうえで、それぞれが相互作用しているとしています。ICFが採択される前はICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps)という考え方が一般的でした。これは日本語で国際障害分類と呼ばれ、「疾病」「機能・形態障害」「能力障害」「社会的不利」が一方通行的に作用しているという考え方です。例えば、脳の障害の後遺症によって歩行が難しく外出ができない場合、「外出ができない(社会的不利)のは脳の障害(疾病)が原因である」という考えです。しかし、ICFにおいては外出ができないのは脳の障害によるものであったとしても、介護者によるサポートや車いすを利用することで実行が可能であると考えます。つまり、障害に対して一方だけから捉えるのではなく多角的に考えて、「~をすれば可能になる」という前向きな考え方を持つのがICFなのです。これは現在の介護現場における基本的な考え方として定着しています。

車いすDJ

車いすDJとは、車いすの車輪をレコード盤に見立てて、回転の向きや速度に合わせて音楽が流れたりライトが点滅する車いすのことです。後ろ向きに回すと逆再生されるので、まるで本物のDJのようにスクラッチができます。ジャイロセンサーによる回転速度の検出により、音楽の再生スピードが調節される仕組みです。運動情報や環境情報を音や光として出力するインタラクティブアートを研究している望月茂徳氏によって開発されたこの車いすは、今まで介護・福祉の世界にはなかった「かっこいい」「おしゃれ」といった価値観を生み出しました。この技術が普及すれば、介護施設で行われるレクリエーションやリハビリにも有効活用できるでしょう。また、こういった技術は高齢者や障害者だけではなく、健常者が関心を示すためのアプローチとしても有効です。「つらい」「大変」という介護のイメージを払拭し、かっこよくておしゃれという新しい視点から関心を広げることができるかもしれません。

介護民俗学

その他にも介護のイメージを変える新しい視点として、「介護民俗学」について紹介します。

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